バレー豆知識

バレーボールのスパイクについて打ち方から練習方法まで徹底解説

バレーボールのスパイクの打ち方

テレビなどでバレーボールを見ているとよく見かける強烈なスパイク。

そのようなスパイクが打てれば、「爽快感がすごそう」と感じることはありませんか?

今回は、スパイクの種類から打ち方、スパイクが上達できない原因まで、分かりやすく解説をしています。

スパイクが全く打てないという方や、バレーを始めてまだそんなに経ってないけど上手に打てるようになりたいという方は特に必見です。

読み終わる頃にはあなたもきっと強烈なスパイクが打てるようになっていますよ!

【こんなにあった!?】バレーボールのスパイクは11種類

スパイクには11種類もの種類があることを知っていますか?

スパイクの種類
  • オープン攻撃
  • 平行
  • クイック
  • セミ
  • ひとり時間差
  • ブロード
  • エアフェイク
  • シンクロ攻撃
  • バックアタック
  • Bick
  • コンビネーション

などがあり、細かく記載すると上記以外にもあります。

ただ、その中でも特にオープン攻撃やクイックについては、試合中に打つ頻度が多いので、1度くらいは聞いたことがある方もいるのではないでしょうか。

これらのスパイクを試合中に使い分けることで、相手を翻弄させることもできるので、スパイクの種類を多く打つことができれば、それだけチームが強くなるということも期待できますよね。

今回はその中でも初心者におすすめのスパイクをふたつ紹介します。

【初心者におすすめのスパイク①】オープン攻撃

オープン攻撃とは、高いトスから打つタイプのスパイクで、トスが上がってからスパイクを打つまでのタイミングが遅いため、比較的タイミングをとりやすく初心者にも打ちやすい基礎的なスパイクです。

ですが、タイミングが遅い分、ほぼ100%ブロックにマークされる・・いわば、味方も敵にも分かりやすいスパイクになるので、チームのレベルが上がれば上がるほど、ジャンプ力でカバーできる高さと、スパイクを打つパワー力、ブロックを利用する技術力が必要になります。

また、2段トスなどサーブレシーブが崩れた場合、基本的にオープン攻撃になることが多いので、レフト・ライトのスパイカーは高いトスが上がっても出来るだけ決めきる攻撃力が求められるでしょう。

オープン攻撃が分かりやすい動画を見つけましたので貼っておきます。

【初心者におすすめのスパイク②】平行

対して、平行のスパイクは、オープン攻撃の様に山なりにトスを上げるのではなく、セッターからスパイカーまで一直線(ネットとボールが平行となる軌道)のトスを行い、スパイクを打つ攻撃です。

そのため、オープン攻撃よりもトスを上げてからスパイクを打つまでのタイミングが早いため、相手チームのブロッカーを振り切ることが可能となり、フリーでスパイクを打つことができます。

近年では、中学・高校などの学生バレーでも素早い攻撃が求められているので、その代表的なスパイクの1つである平行のスパイクは極めておくといいでしょう。

平行トスについてイメージしやすい動画を見つけましたので、貼っておきます。

これ以外のスパイクも、もちろん打てるようになればチーム内の戦力にもなり、また、チーム内で打てるスパイクの種類が増えることで、より複雑なコンビネーションを組むことができるため、相手チームのブロッカーにも読まれにくい攻撃を行うことができるようになります。

スパイクの打ち方(打つまでの流れ)

スパイクの打ち方は次の通りです。

  1. 相手チームからボールが返球されたらすぐに助走距離を確保する
  2. セッターがボールに触れたくらいのタイミングで1歩目の助走をスタートする
  3. 2歩、3歩と助走を行い3歩目のタイミングで飛ぶ
  4. スパイクを打つ
  5. 着地

言葉にするととても単純で、いかにも簡単なように見えますが、これがまた難しいんですよね。

特に助走にもフォームがあります。

フォーム通りの助走を行うことで、ジャンプ力の上昇にも繋がりますので、まずは助走の練習からしっかりと行いましょう。

では、どのように練習したら上手く打てるようになるのでしょうか。

ここからは、スパイクを上手く打てるようになる練習方法やコツを解説していきます。

バレーボールでスパイクが上手くなるための練習方法

実際スパイクを打てるようになるだけでなく、上手くコントロールして打てるようになるためには、かなりの練習が必要です。

特にスパイクで必要となる練習は、「助走から着地までの体の動かし方およびタイミング」を習得することにあります。

【基本的な助走は4STEP】助走から着地

基本的に助走は適当に走っていくものではなく、オープンスパイクの場合は3歩助走が基本となっており、決まったフォーム通りの助走を行うことが高くジャンプするための重要ポイントなのです。

右打ちの場合は次の通りです。

  1. 右足
  2. 左足
  3. 右足、左足をつけ両足で踏ん張りジャンプ

左打ちの場合はこの逆で助走をつけましょう。とはいえ、高くジャンプするためには腕の振りも非常に重要となります。

特に初めて助走の練習をする際は、足の歩幅や出し方に意識を集中しすぎるあまり、手があまり動いていないケースもあります。

スパイク力のある有名選手の助走を見ると、皆さん腕の振り幅が尋常ではありません。

YouTubeに腕の振りが分かりやすい動画がありましたので、参考に貼っておきます。

この様に腕を大きく振り上げることで、ジャンプ力がかなり変わりますので、助走の練習をする際は、腕の振りにも意識を向けてくださいね!

では、助走の仕方は次の通りです。

  1. 1歩目の右足は小さめに、2歩目は少し大きく踏み出すこと
  2. 2歩目と3歩目の間辺りで両手を後ろに大きく振り上げて力を溜める←ポイント
  3. 3歩目で両足が設置する際、内股になるよう意識し膝を少し曲げる
  4. そして、振り上げた腕を下ろす反動を利用し、軽く重心を後ろにかけてジャンプ

以上です。助走は「基本的に3歩」と決められてはいるものの、トスのタイミングによっては2歩になるケースもあります。

スパイカーの体格によっても変わりますが、特に、

  • 腕の振り
  • 必ず両足で踏ん張りジャンプする

この2点は必ず意識しましょう。

助走について分かりやすく解説している動画を参考に貼っておきます。

助走が決まったらタイミング

助走がマスターできれば、次はタイミングです。ジャンプをする際は、斜めではなく、「真上に高く飛ぶ」ということを意識し、自身のジャンプの最高到達点を知りましょう。

最高到達点を知ることにより、トスの高さや速さに意識を向けることもできるので、「届かなかった!」というようなミスも減る可能性があります。

実際にジャンプをする際の確認順序は次の通りです。

  1. セッターがトスを上げるタイミングの確認
  2. トスの高さや速さの確認
  3. 落下地点の確認

ボールを正確に叩くためには、まずタイミングを磨くことが重要といえます。

他にも、スパイクはセッターとの息を合わせる練習も必要です。

自身のジャンプ力や、セッターの上げるトスの癖なども知っておくことによって、より強烈なスパイクを打てるようになるので、セッターとは多くコミュニケーションをとっておきましょう。

バレーボールでの正しいスパイクフォームについて

スパイクフォームを正しく出来ていないと、いつまでたっても「強烈なスパイク」は打てるようになりません。

ここでいう正しいスパイクフォームとは、すなわち「キレイなフォームであること」です。

スパイクに慣れてくると、選手それぞれに合ったフォームが完成しており、よりリラックスした状態でスパイクを打つことができるようになります。

ですが、そのレベルに達するまでにはまずは基本的なフォームを練習するしかありません。

ここでは、最もオーソドックスであり、最も綺麗だと私個人が考えているフォームをご紹介します!

最もきれいなフォームである「ボウ&アロー」

ボウ&アローは、バレーを始めたら最初に練習するタイプの基本的なスパイクフォームです。

特徴としては、利き手側の肘を引き、反対の腕が上に高く上げ、弓を引いているようなフォームでスパイクを打ちます。

手順は次の通りです。

  1. セッターがトスを行うタイミングで助走
  2. バックスイングは大きく行う
  3. 両手を万歳するような形でジャンプ
  4. 利き手とは反対の手を真上に(出来るだけ上に高く)上げて、腕は弓を引くような形になるように利き手の肘を引く
  5. 真上に上げた利き手と反対の手を、自分の胸に引き寄せるようにし、利き手をスイングさせボールを強打
  6. ボールを打つ際は、ヒットポイントが自分のおでこよりも前の位置になるようにする
  7. 両足で着地

こちらも参考となる動画を探してみましたので、掲載します!

スパイクが上達しない原因

では、スパイクが上達しない原因はどこにあるのでしょうか。

特にスパイクを打つ際に必要となるのは、「助走から着地までの体の動かし方およびタイミング」と先述でも解説しましたが、コツが掴めなければこれらの習得はなかなか難しいとも言えますよね。

スパイクを上達させるのであれば、なぜ上達しないのか原因を探し改善していかなくてはいけません。

ここからはスパイクが上達するようになるコツを解説していきます。

いつものあなたの練習と、これから解説する練習方法やコツを読みながら思い返してみて下さい。

もし、できていないところがあれば、練習方法を改善してみてくださいね。

空中でバレーボールをキャッチする練習

空中でボールをキャッチするということは、必然とジャンプをしてからキャッチをするということですが、この練習は「助走のタイミングやスパイクを打つタイミング」を体に覚えさせるという練習です。

セッターとタイミングを合わせる練習になりますので、空中でボールをキャッチする際は、しっかりとスパイクを打つつもりで助走やジャンプを行いましょう。

また、ボールをキャッチする際には、スパイクのヒットポイントと同じ様に、自分のおでこよりも前の位置でキャッチできるよう距離感も意識し助走を行いましょう。

バレーボールを投げるスイング練習

スパイクを打つことが難しい、正しいスイングが出来ないという場合にはまずはボールを投げ、スイングの練習を行いましょう。

バレーボールを投げることにより、スパイクに必要となるスイングの正しい動作を覚えることができるようになります。

手順としては次の通りです。

  1. ボールを持ったら投げる方の肩を後ろに引く
  2. 腰を回転させるように前へ持っていく
  3. 利き手とは反対の手を自分の胸に引き付けてボールを投げる

※ボールを投げる際は、斜め下の角度になるようにボールを叩きつけるよう意識し投げましょう。

参考になる動画を貼っておきます。

全体的な投げ方のコツとしては、手先だけで投げるのではなく、「腕の引き方」「身体全体で高い位置から投げおろすこと」それぞれを意識して練習を行うことです。

意識をするのとしないのとでは、効果が大きく変わってきますので、効率的な練習にするためにも、ひとつひとつの段階で体に感覚を覚え込ませることがコツになります。

対人パスの前に壁打ちで手の正しい位置を理解する練習

そして、まだスパイクを打つのが難しいと感じる方は、壁打ちを行いヒットポイントの位置を確認しましょう。

この練習方法を行うことによって「スパイクを打つ際の手の正しい位置」を身に着けることができ、1球ごとにフォームやボールを捉えた時のポイントを確認できるます。

コツとしては、ひとつひとつの動作を確認しながら修正を行っていくことです。

ですので、壁打ちを行う際は可能であればスマホなどで自分の姿を写しながら行うと、自分のフォームの崩れを確認することができます。

意外と自分が思っているよりも、手が下がってしまい打点が低くなってしまっているケースが多いので、ヒットポイントの位置で肘が曲がってしまっていないかなどチェックしながら練習しましょう。

壁打ちの練習方法をより分かりやすく解説している動画を見つけましたので、参考に貼っておきます。

バレーボールを使わずに素振りで練習

練習が休みで家にバレーボールがなくても素振りでフォームの練習が出来ます!

野球選手のピッチャーがタオルを使用し、自分のピッチングフォームを確認するように、バレーボールでも、自分のスパイクをフォームをボールを使用せず確認することも重要です。

中でも確認する箇所は次の通りです。

  • 肘が下がっていないか
  • 腕を振れているか

以上の2点を、鏡の前で行ったり、コーチや監督など「第三者」に確認してもらうとより効果的な練習になりますよ。

また、助走にあまり自信が無い方も、足の出し方の練習をしたり、腕を振り上げる練習や肩の可動域を広げるためのストレッチなどを行うことで、より効果的な助走を行えるようになり、ジャンプ力の上昇といった効果も得ることができますので、ボールに触れない時間も有効活用しましょう。

まとめ

スパイク練習は、ただ助走して、飛び、着地をするだけではないので、まずはトスのタイミングを図れるように、何回もセッターと確認を行いながらスパイク練習を行いましょう。

どれだけすごいスパイカーでも初めから強烈なスパイクを打てるわけではありません。

強烈なスパイクを打てるようになる近道は、基本的なフォームの確認や助走のとり方、タイミングなどを1つ1つ身体になじませていくことになります。

そうすると、いつのまにかスパイクを打てるようになっており、慣れてくると空中でも多くのことを思考しながらスパイクを打てるようになります!

あらゆる練習を積んで、チームで活躍できるような、スパイクを打てるようになりましょう。

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