と、疑問に思っている方もいるのではないでしょうか?
実は意外とバレーボールを行なっている方でも、コートに関するルールをあまり把握していない人はいます。
この記事では、バレーボールのコートの大きさから、コートに関するルールまで丁寧に解説しています。
特に、バレーボールのコートに関するルールを知ることで、試合中に防ぐことができる失点はいくつもあります。
無駄な失点を防ぐためにも、特にバレーボールをやり始めた方にはお勧めの記事となっていると思っています。
バレーボールを10年ほどやってきた筆者が丁寧に解説していますので、是非最後までご覧ください。
バレーボールのコートのサイズはどれくらい?
バレーボールのコートは全体で18m×9mの広さがあり、コート半分では、9m×9mの正方形となります。
その正方形の中に6人の選手が入り、試合を行います。
また、バレーボールでは、エンドラインから最低6.5m、サイドラインから最低5mのフリーゾーンを確保しなければなりません。
さらには、バレーコートの上空にもルールが設けられており、コートから天井まで、最低でも7mの高さを確保しなければならず、7mの範囲内に障害物もあってはいけません。
コートのラインの種類
バレーボールのコートには、白色のラインがありますが、それぞれ名称があります。
- サイドライン
- エンドライン
- センターライン
- アタックライン
これらのラインの幅は5cmと決まっており、ライン上もコート内に含まれます。
ですので、試合中にボールがライン上に落ちた場合はインの判定となります。
また、アタックラインは引く位置が決まっており、センターラインから3mの位置にセンターラインやエンドラインと平行になるよう引かなければいけません。
コートの色に決まりはあるの?
結論から言うと、バレーボールのコートの色に決まりはありません。
決まっていることはコートのラインのルールだけで、床の色と異なる明るい色と決められています。
なので、春高バレーや世界大会などでよく見るオレンジ色のコートは、選手が見やすいようにセッティングしているだけで、特にルールでオレンジ色にしなければいけないわけではありません。
実際バレーボールのコートの大半は体育館の木目の床に白色のラインが引かれているだけです。
コート内とコート外の色も同じなため、正直あまり見やすくはありません。。
なので、せめてラインの色だけでなく、コート内とコート外の色は分かるルールにしてほしいですね。。
バレーボールのコートのその他のルール
ここまでバレーボールのコートに関する基本的なルールを紹介していきましたが、その他にも細かなルールがあります。
それらを紹介していきます。
想像の延長線について
想像の延長線とは、コート外にも存在しているラインの事を指します。
具体的に説明すると、下記の画像の点線のように、ラインの両端からさらにラインは伸びており、コート外でもラインは存在しています。
ただ、実際にはラインは引かれていないため、「想像の延長線」と呼ばれているわけですね。
なので、コート外だからといって後衛の選手がアタックラインよりネット側でスパイクを打ってしまうと反則を取られてしまいます。
そうならないためにも、ラインは引かれていなくても、延長線上にラインは続いていると認識しておきましょう!
サービスゾーンについて
サービスゾーンとは、エンドライン後方のコート外のエリアの事です。
このエリア内で、サーバーはサーブを打たなければいけません。
また、サービスゾーンには想像の延長線が適用されます。
奥行きは最低でもエンドラインから6.5m確保しなければならず、幅はコートと同じ幅で9mとなります。
コートのサイドラインの延長線が適用されているという事ですね。
このエリア外でサーブを打ってしまうと、反則となりますので注意しましょう。
ウォームアップエリアについて
ウォームアップエリアとは、控えの選手が待機しているエリアのことです。
バレーボールの試合を見ていると、試合に出ていない選手が、一塊になって立って応援などしていると思いますが、そのエリアがウォームアップエリアとなります。
範囲は3m×3mと決められており、控えの選手はその範囲内にいるか、ベンチに座っていなければいけません。
フリーゾーンについて
上記でも紹介していますが、フリーゾーンとは、コート外のエリアのことです。
国際試合などで使用されているコートだと、コート外の青緑色のエリアがフリーゾーンとなります。
実はフリーゾーンの大きさにもルールが設けられており、6人制のバレーボールでは、エンドラインから最低6.5m、サイドラインから最低5mフリーゾーンを確保しなければいけません。
9人制バレーボールでは、エンドラインから最低8m、サイドラインから最低5mのフリーゾーンが必要です。
また、フリーゾーンには障害物を置いてはいけません。
試合中にフリーゾーン内で選手がボールを追いかけるシーンなど見たことがある人もいると思いますが、選手の怪我などを防ぐためにこの様なルールが設けられています。
フロントゾーンについて
センターラインからアタックラインまでの3mの範囲のことをフロントゾーンと呼びます。
また、フロントゾーンはサイドラインよりも外側にも影響しますので、センターラインからアタックラインまでのフリーゾーンもフロントゾーンとして扱われます。
フロントゾーンは基本的には前衛の選手がプレーを行う範囲で、後衛の選手はフロントゾーン内ではネットよりも高い位置でボールに触れてはいけません。
「あれ?でもバックアタックはフロントゾーン内でスパイクを打っている気がするけど。。」
と思われる方もいるかと思いますが、フロントゾーン内でスパイクを打ったかどうかを判断するのは、踏み切り位置によって決まります。
つまりジャンプをする際に踏み切った足が、フロントゾーン外であれば、スパイクを打つ際にフロントゾーン内にいたとしてもフロントゾーン外でスパイクを打っているとルール上扱われます。
またリベロにもフロントゾーン内での行動に制限があり、フロントゾーン内ではオーバーでスパイカーにトスを行う事は禁止されています。
ただラリー中1本目をセッターが触ってしまった場合、基本的にはリベロがトスを上げることになりますので、アンダーでスパイカーにトスを上げるか、フロントゾーン外でジャンプをしジャンプトスを上げるなどの動作を行うことが基本となります。
バックゾーンについて
アタックラインからエンドラインまでの6mの範囲をバックゾーンと言います。
ですのでバレーボールのコートは、アタックラインを境にフロントゾーンとバックゾーンに二分されていると思っていただけると分かりやすいのではないでしょうか。
バックゾーンではフロントゾーンと違い、細かなルールがあるわけではありませんので、前衛・後衛の選手が自由にプレイすることができます。
ラインの幅について
上記でも解説していますが、バレーボールのラインの幅は全て5cmと決まっています。
またラインの色は床と異なる色でなければならず、ラインもコート内に含まれます。
そのため、ボールがライン上に落ちた場合は「イン」の判定になるわけですが、正直あの速度で動くボールの落下地点を人の目で正確に認識する事はできません。
なので今はチャレンジシステムが導入され、誤審を防げるようにはなりましたが、テレビで試合を見ていてもわかる通り、かなりの頻度で審判の判定が覆っているシーンを観ます。
ですので、チャレンジシステムのない高校生等の大会では、誤審で1点を失うケースは普通にあるんですよね。。
まぁこればっかりは仕方がないですね。。
5センチの幅にボールが落ちたかどうかを見ろと言う方が難しい話です。
バレーボールのコートのルールを知り、よりバレーボールを楽しもう!
バレーボールのコートにはいくつかのルールが設けられております。
そのルールの中にはミスしてしまうと失点に繋がるものもあるため、バレーボールを行う上ではコートのルールも把握しておかなければいけません。
ですが、細かなルールなどは必死に覚える必要などはなく、練習などを行っていると自然と体に染みつくものと考えています。
まずは楽しむことが重要ですので、あまりルールに縛られず、のびのびとバレーボールを楽しんでくださいね!